幸い、被害はなかった。何事もなかったからこそ、こうして振り返ることができている。
でも、私の中では忘れられない1日になった。
朝9時38分、携帯電話からけたたましいアラート音。
津波警報の通知だった。
慌てて情報を確認すると、沿岸部に津波が到達する可能性があるのは「11時ごろ」とされていた。
私が勤める会社は海の近くにある。
でも自宅は丘の上にあるため、津波の直接的な被害は避けられる。
会社の人たちはというと、「仕事があるから」「上から指示がないから」と、誰一人動く気配がなかった。
そんな中、私は10時に帰ることを決めた。
会社に勤めている以上、会社の一員として動くことが求められる。
そのこと自体は理解している。
でも、自分の命を危険にさらしてまで守らなければいけない仕事なんて、あるのだろうか?
正直、今回の判断は、職場の理解を得られたとは思っていない。
「勝手に帰るな」「みんな残ってるのに」
そんな視線も感じた。
でも私は、会社で死にたくない。
それだけははっきりしていた。
集団行動の大切さも、混乱を避けるために指示に従う必要があることも、頭ではわかっている。
けれど、上司の判断がいつも正しいわけではない。
そして私は、その上司を普段から尊敬できていたわけでもなかった。
だからこそ、自分の命に関わる判断くらい、自分でしたかった。
今回のことで改めて思った。
「私はやっぱり、自分で働き方を決めていける人になりたい」と。
いざというときに、自分の意志で動けるように。
会社に依存せず、自分で生きる力をつけたい。
副業、もっと本気で頑張ろう。
今日は、そう思えた日だった。
命を守るために、自分で判断するということ。
ブログのいつもの内容とは少し違いますが、
これも私の「働き方」のひとつの記録として残しておきます。
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